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 漏れは57ではないが、その問題には少し考えがあるので。
 まず、LA時代のメータがなぜスゴイのかという問題。
 豊麗な音作りの部分がだけが目立ち易いので誤解を受け
てるのだけど、少なくともこの時代ののメータは、古典の
音楽形式感覚にも鋭敏で、音を素晴らしく綿密に、しかし
息苦しくなくコントロールする天賦の才能があったと思う。
 今は絶版だけど、P・ハート「新世代の8人の指揮者」って
本を探して、メータのインタビューを読んでミソ。このインタ
ビュー当時でも、彼が師スワロフスキー譲りの知性を、実践に
どれだけプラスに活かしてたか伺えようもの。

 またLAが映画音楽のメッカでもあって、優れた音楽家の
人的資源に事欠かなかったことも幸いしたはず(移住・亡命人を
中心に、各映画会社がスタジオオケを所有していた時代!例の
日貿から出た、プレヴィンの本を参照)。

 これらがあって、更に再現音の分離の良さで知られるデッカの
録音が、メータの録音にプラスに作用したのは、想像に難くない。