本当にアンドロギュノウスということになれば、
あの翳りある美貌はギリシヤ的相貌を帯び、
「彼なる彼女」は生ける神話となるだろう。
俗にして賎なる晝の嘲笑は、聖性を誉む夜の歌へと還るだろう。
神的美貌の壇上の両性神、彼女自身が壇上の音楽となるだろう。

噂なれば面白可笑しく、
醜き者なら大衆の哀れに可笑しき慰み者となるだろうが、
あの美しき者が、両性であったとなれば、どうであろうね?
(神秘好きとやおい好きと異端好きと耽美好き、その係累は、
取り合えず祀り上げるだろう、かれらの神の座に。)