【講義34】
よっしゃ、講義始めるで。今回はリストを取り上げる。
リストほど好き勝手やったおっさんもおらんわな。
もちろん、それだけのもん持っとったから可能やったんやけど、ピアノのテクニックは最高で、
ピアノソロ、室内楽、歌手、オケなんかと一緒に演奏会やるっちゅう当時の慣例に逆らって、
「ワシ一人でやるんや」ちゅうて、「リサイタル」はじめよったんやからな。
しかも美男子で、女にモテまくった(肖像画見ると魔術師みたいやけどな)。最高級の人妻を寝取ったり、
やりたい放題や。そんで、いろいろややこしなってきたら「神父になります」やろ。しかも生臭坊主や。
「おっさん、ええかげんにせえよ」て言いたなるわな。
ただ、リストが音楽史に残した功績は絶大なもんがある。
リサイタルを始めたんもそうやし、交響詩っちゅうて表題音楽の概念を明確にしたんもリストや。
ただ、なんちゅうてもピアノ曲やわな。リストの曲聴くと「ピアノでなんでもできた」ちゅう気がする。
こういうのスカッとするな。もちろん、オリジナルのソロ曲もピアノ協奏曲もええんやけど、
ワーグナーのトランスクリプションな。イゾルデの愛の死、パルジファル1幕の場面転換の音楽
(大聖堂への行進)なんか聴くと、全然オリジナルに負けてへん。パルジファルの聖杯の動機と
鐘が合わさるとこなんか、普通ピアノでやろて思わんやろ。ワシ初めて聴いた時ビックリしたわ。
神がかり的な職人技やな。ほんまに可ならざるは無しちゅう感じやな。
ほなな。次回はメシアンの続きや。