>>28,>>29

C.F.クラーマーが伝える逸話。

バッハは、フリーデマンにしか満足していなかった。エマーヌエルについてさえ
(不当にも!)あれはベルリン青だ!色あせるさ!といっていた。
・・・フリードリヒ大王の伴奏者になっていたころでさえ、彼に喝采を
送るように求められると、ゼバスティアンは首を横にふった。
(クリスティアンについて)彼(バッハ)はその高地ドイツ語なまりで
こういうのを常とした。「私のクリスティアンは愚か者だ。だからそのうち
いつかきっと出世するだろう」。
・・・だが、フリーデマンには、彼も満足していた。「あれは私のせがれだ」と
いうのが彼の口癖だった。「あれは私の意にかなったやつだ」。

以上、「バッハ資料集」(白水社)から。