小澤征爾とはまるで違うがエキセントリックという意味では共通する
彼の指揮ぶり。
やや上を向いた顔のうつろな目は宙を泳ぎ口は半開き、なで肩の体躯
にはおったスーツは肩からずり落ちそう。だらんとした両腕は決して
打点がはっきりとすることなく、わずかな膝の屈伸とともに右手のタ
クトはだらしのない円を描く。