才能がある奴が作品を書けば、そのまま「名曲」として殿堂入りするって
もんじゃないでしょ。

「名曲」ってのは、作品そのものの価値というより、どのように受容され
ているか、ってことを含めての概念なんだから。

現在では、演奏家の分業が進んで、同時代の音楽がクラシックの演奏会で
演奏され、「クラシックの(←ここが重要)聴衆」に浸透する確率が減っ
てきている。

故に、おっしゃるような「クラシックの名曲」というものが生まれる確率
は減ってくるだろう。

でも、20世紀後半にも、素晴らしい曲は数多く生まれている。それが、ク
ラシックファン以外の聴衆にアピールするような例もある。

「クラシックの名曲」が生まれないことを、安易に「創作が下火になった」
と解釈しないように注意したい。

ただ、クラシック音楽界以外にもワールドワイドな市場を持つジャンルが
出来、そこが商業主義的な音楽以外のものをも引き受ける度量を見せてい
るので、従来ならクラシック音楽界で活躍したであろう才能が外部へ流出
していることは間違いない。