弦楽器を電気吹き込みで録音すると基本音ばかり耳につき、豊かな倍音の響きが
欠如している。機械吹き込みでは弦楽器本来の豊かな響きがここち良い。それに
反して電気録音は、長時間聴くと疲れる。皆さんはどうですか。
大音量の中に隠された複雑なハーモニクス成分や、楽器の倍音どうしが絡み合う
ゆらぎ、そして急激なディミニュエンドの後からついてくる空気感のようなものは、
電気録音が最も苦手とする部分だと思います。
音楽波形はいったん電気に変換してしまったら元の振動にはほとんど再構築不可能な
ものではないかと思います。楽音の持つ滑らかな成分は電子の数などで到底表される
ものでないからです。