>>108
本論から外れるが、一つ「現実」を例示して君の蒙を啓いて進ぜよう
生前の長岡鉄男氏より直に拝聴したがマスターテープと、それから直に製品化
されたCDとは音質が歴然と差があるのだそうだ。彼、曰く「がっくりと落ちる。」
複雑な製盤過程で音質劣化が生じるからで、コピー劣化つまり情報伝達ミス皆無なら
CDとマスターは全く同一音質の筈。現にCD化された際の音質劣化を計算に入れ
てプロはマスターの音づくりをする。私は某大指揮者のライブ録音の2トラ・
デジタル・マスターを耳にした事があるが、それから出来た市販CDは、ヴェール
1枚どころか十二単をまとったぼけぼけの音だった。
こういう現実を無視して笑止千万とは浅学非才の謗りは免れない。
デジタルマスターでもLPの方が音が良かったとする意見が多いが、これはLP
の方がマスターの音を忠実に伝えているからと考えられる。
録音に限らずデジタルメディアは保存が効かないのは情報工学の分野では定説だ。
デジカメはちょっとした静電気でデーター消失するし、フロッピーディスクの記録
が少し放置したら読みとれなくなる事故は日常茶飯事。ジップディスクのホンの
1年前の写真の記録が消え本業に差し障ったことさえある。皮肉な話だが最も長く
現実にデーターを長期保存しているのはロゼッタ・ストーンである。