許はピノックやヘレヴェッヘのバッハを「水がさらさら流れるような、気の抜けた演奏」、
レオンハルトのマタイを「受難曲がこんなにのどかでいいのか」と評するツンボ。
「バッハは重々しく演奏されるべき」って趣味をもつのは自由だけど、あのマタイの演奏から
その程度の感想しか書けないとは、ちょっとがっかり。
それでご本人の推薦がリヒターの新盤(79年)でしょ、58年盤じゃなくてね。
この人がチェリやヴァントを引き合いに出して
くどいほど説いていた「全体のための個」「個のための全体」っていう西洋音楽の根本原理とやらを、
言ってる本人が本当に理解してるのか疑わしくなっちゃったな。
だって、その原理をマタイで実現してる数少ない例でしょう、リヒター(旧)とか
レオンハルトの演奏は。