【講義23】
よっしゃ、講義始めるで。今回はメシアンやな。
ワシのメシアン初体験は、78年にマゼール/フランス国立が来た時に聴いた
オラトリオ「主イエス・キリストの変容」やった。これな、ワシにとって特別の作品や。
超大編成のオーケストラ、コーラスにピアノ、フルート、クラ、チェロ、オンドマルトノ、
マリンバ、シロフォンなんかのソリストが舞台前面に並んで、壮観そのものやった。
この曲、1部、2部がそれぞれ7つずつからなっとって、全部で14曲から
なるんやけど、曲を追うごとに、響き、和音の変化の妙が楽しめるんやな。
最初はシンバルやらベルの金属系打楽器だけで始まる。「何かが始まる!」
ちゅう感じや。やがてグレゴリオ風のコーラスが出てくる。
全編通じて、ユニゾンの部分が多いんやけど、その響きの変化の見事なこと。
テキストは、マタイ伝その他のキリスト教関係の古典から取られとるんやが、
最初に聴いた時は、そんなこと全然知らんかった。なんちゅうても日本初演やったからな。
もちろん、ドラティのLPなんか入手可能やったんやろうけど、ワシは敢えて何の下準備も
せんで行ったんや。それでも、最後のコラール聴き終えた時、全身が痺れる思いやった。
終演後メシアン自身もステージに出てきた。黒澤明みたいやったな。思いっきり拍手したで。
ブラヴォーなんて言えるもんやなかった。もし、実演に接する機会があればお勧めや。
この後やったことあんのかな?メシアンゆうたら「トゥランガリラ」や
「アッシジ」の方がポピュラーやろけど、この曲忘れたらアカンで。
以後、この曲は専門科目として細かく扱う。ほなな。