【講義20】
よっしゃ、講義始めるで。今回はチャイコフスキーやな。
「チャイコフスキーって一体どこがええんや?安モンのメロドラマみたいなもんやんけ」
ちゅうてワシも浅薄にも長いこと思てた。こういうヤツ少なないと思うんやけど、
ワシも、高校、大学と進むうちに、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、
後期ロマン派〜に関心が集中してしもた。ムラヴィンスキーもワシ1回だけ聴いたんやけど、
ワーグナーとブラームスの日に行ったもんな。自然と自分の選ぶコンサートの曲目から外れた。
クラシックが好きになったごく初期にチャイコって夢中になる。5番とか弦セレとか協奏曲。
初めて聴いた時、メチャメチャ感動、ちゅうより感激してしまう。
ただ、問題はその後や。熱が冷めるっちゅうか、忘れてしまうんやな。チャイコの存在を。
ワシの場合、その蒙を啓いてくれたんは、ピアノ協奏曲1番、しかもあのジャンジャカやる第3楽章。
アルゲリッチ・コンドラシンな。LPの帯に何て書いてあったか知っとるか?
「その時、ピアノは火を噴いた!」。何じゃコレ?思たんや。聴いてみたらほんまに火噴いとった。
だいぶ経ってからやけど、カラヤン最晩年にキーシンとやったやつ。あれももの凄かった。
こっちはソリスト関係あれへん。カラヤンやりたい放題や。歌いまくっとるもんな。
ほんで、決定的やったんはチェリビダッケ。まさしく大河が流れるっちゅう感じや。
曲の構造、組み立てが見事に表現されとる。一方でチェリの演奏は楽曲構造解説講座にもなっとる。
これがええんや。ほんで、ムラヴィンスキー聴き直すんやな。
ほなな、今度はストラヴィンスキーを取り上げる。