欧米最高齢の指揮者、ギュンター・ヴァント氏死去


欧米で活躍する指揮者としては現役最高齢のドイツ人指揮者、
ギュンター・ヴァント氏が14日、
自宅があるスイス・ウルミツで死去した。90歳だった。
ブルックナーやブラームスの厳密な解釈で知られ、
リズムとテンポ、拍節を重視する音楽が世界のファンを魅了した。

昨年11月に生まれ故郷、ドイツ西部ブッパータールでの演奏会の後、
今月7日の誕生日を目前に体調を崩していた。

18歳でオペラ指揮を始め、第二次大戦中、
多くの音楽家がナチスに入党する中で入党せずに音楽活動を続けた。
戦後、ドイツ西部ケルン市の音楽総監督を30年近くつとめ、
北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者。
00年11月に名誉指揮者として同楽団を率い、10年ぶりに来日した。

著名指揮者がジェット機で世界を飛び回り、
短い練習で演奏会をこなす中で、
ヴァント氏は一流オーケストラにも十分な練習時間を要求した。
北ドイツ放送響以外ではベルリン・フィルとミュンヘン・フィルに
指揮活動を限定し、最後までブルックナーやシューベルトの世界を
追求していた。