洩れの考えはひょっとしたら痛いかもしれないが
我慢して聞いて欲しい。
彼のマーラーを聴いていて思ったのだが、
評論家の言う通り、アバドの演奏はやっぱり凄い。
贅肉を削ぎ落としたと言うか、まじめの究極だ。
音を隅々まで鳴らしながら、楽天的には決してならない。
深刻さとか情熱はまるで感じられないが
音そのもののパワーで聞き手を圧倒してしまう。
ユダヤ音楽と言うよりベルクの表現主義に近い。
洩れは過去の巨匠スタイルの完全なるアンチテーゼを
確立したアバドを評価したい。