巨人は一回振ったことはあるらしいよ。フィナーレが大嫌いだったらしい。
最も評価するのは9番だとか。ちなみに、6番は、
「わたしはベルリンでオスカー・フリートが指揮した公演のとき、チェレスタ
を弾きました。…これは大作です。終楽章はほんとうにそれ自体のなかに
ひとつの宇宙を形づくっています。それは生と死の悲劇的統合です。しかし
正直なところ、わたしには理解できないのです。さらにわたしは第一楽章の
第二主題は非常に問題があると思います。これは複雑きわまる作品です。
マーラーはこの曲にたいへん感動し、自分自身のために書いたのだと思って
いたのです」
とのこと。(ピーター・ヘイワース編・佐藤章訳『クレンペラーとの対話』
春秋社、1976、51頁)