オットー・クレンペラー
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0466名無しの笛の踊り
02/04/26 18:30ID:c/glb/Ngあのマタイ受難曲の録音場所は教会→アビーロードスタジオ→キングズウェイ
ホールと変わったらしいのですが、クレンペラーの演奏は教会では遅く、ドラ
イなスタジオでは速く、その中間的性質のホールではテンポもその中間になっ
たそうです。
59年以後にテンポが遅くなったと単純には言えないでしょうね。ただ、覇気
を前面に押し出したような、動的要素がはっきり感じられるような性格の演奏
が59年以後には少なくなった、とは言えるのではないでしょうか?しかしこ
れも、単にやけどの後に元気が無くなったというのではなく、解釈が円熟した
のだとも捉えられるでしょう。(ちなみに60年のウィーン芸術週間のベート
ーヴェンチクルスは十分活気に充ち、たいへん受けが良かったようです。)
とにかく59年以後のクレンペラーの演奏会に対する批評では出来不出来の差
が大きい、50年代中期のテンションが無い時がある、という論調が強くなっ
てくるようです。(無論ヘイワースが載せた批評の選択に作為がある可能性は
ありますが。)また、ドイツレクイエムの演奏会では、演奏中にクレンペラー
が思いっきり欠伸をしたのでがっかりしたということをソリストだったフィッ
シャー・ディースカウが言っています。
やけどからさほど遠くない演奏会では、61年のコヴェントガーデンでのフィ
デリオがたいへんな大成功で、クレンペラー自身すら満足していたそうです。
(「すら」というのはクレンペラーは55年のモノラルエロイカの録音や57
年フィルハーモニアとのベートーヴェンチクルスといった彼の成功と皆が認め
た演奏についても自身は不満を漏らしているからです。)テスタメントから発
売が予定されているフィデリオはこの演奏なんでしょうか?楽しみです。
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