105番を一面的な「信仰」で決めつけると、リヒター最高となるでしょう。

しかし、リヒターの第1曲など、あまりに暗く荘厳な感じを決めつけて
演奏しているように聞こえます。すべてを圧してオルガンが鳴り響いたり、
ちょっと変なところもあります。
最後のコラールも、節の変わり目毎にリタルダンド気味になり、どうも音
楽が素直に流れません。(少しずつ動悸がおさまっていく音楽的表現が
今ひとつ)

リリング盤では、特にオジェーのアリアが素晴らしい。
リヒター盤のマティスも格調高いですが、オジェーの歌はさらに深い
心の震えまでが表現されています。

他にはヘレヴェッヘの合唱も大変素晴らしく、もちろんリヒターも含めて、
9種類ほど聞いたどの演奏も、つまらないものはありませんでした。