大町陽一郎のアシュケナージ共演時の告白:
モーツァルトの20番(k.466)を日本のオケで共演したが、
リハでは、とにかくゴツゴツ硬めにやってくれと注文をつけて
自分でもそのように弾いていた。
指揮者としては不本意だったが、
これがロシア流のモーツァルトかとあきらめて
仕方なく本番でもゴツゴツとオケの前奏を始めた。
ところが、本番でのピアノの出だし、
リハと打って変わってとろけるような柔らかな美音。
「やられた!」と思ったがもう遅い。
こういうのを「ユダヤ的演奏」という。

多分ポリーニには絶対出来ない(やらない)駆引きを
アシュケナージは楽々こなすということ。
だから、ポリーニがさっさと指揮から足を洗ったのに対し、
アシュケナージはバレンボイム同様バリバリにこなせているのだろう。