>>614
その問題の
>タンホイザーのヴェヌスブルク付近でパタッと演奏が止まり、解説のベン・グラウアーのアナウンスから、
>レコード録音のブラ1が始まって、またタンホイザーへ戻る、生々しいシーンが入っています。
というくだり、どうも誇張されて伝わっているらしいのです

というのも、WCD38とCD−3008を同時にプレイして聴き比べたのですが、この例の部分というのは元々弱々しい音で演奏される部分であり、
手元にあるトスカニーニの他の録音ならびにストコフスキー、カラヤン盤でも同じように演奏されています
トスカニーニが演奏を止めていたのは20秒もなかったと言われており、
またトスカニーニやNBCにとってもタンホイザーは十八番の曲であり、前日のこともあったのでトスカニーニが止まってもコンマスのダニエル・ギレとチェロ首席のフランク・ミラーが演奏を指示していたと考えられます
だから、演奏自体は一瞬止まったとしても、完全に停止して沈黙に包まれたという事はなかったと思います

それと、
>最晩年のトスカニーニでライブで何かあったらレコード録音盤へ切りかえるという運びは、カンテルリが指示したという話し
ですが、これは一応俗説という事になっているみたいです
カンテルリが傍(=楽屋?)にいたというのは事実のようですが、不測の事態に備えてレコードを用意させたのはあくまでNBCサイドです
この時かけられたブラ1は「1937年のライヴ録音」という伝承がありますが、定かではありません

あと、聴き比べて初めて分かったことですが、CD−3008の方はテープを若干早回しにして収録されているようです