【講義11】
よっしゃ講義始めるで。今日はワーグナーやな。
お前ら、ワーグナーって聞いて何思う?
そや、メチャメチャなやっちゃな。何がメチャメチャや言うと、
指環の序夜「ラインの黄金」ってあるな。リブレット読んだことない
ヤツもおるやろから、ちょっとだけ引用するで。まず舞台設定や。
「ラインの河底で、緑がかった薄明かりの中、上に向かうにつれて
明るくなり、下に向かうにつれて暗くなる。右から左へ間断なく波
打つ川の水が舞台上部まで満たしている。この水の流れは雲のよう
に流れ去るが、人の背の辺りでは、水が全然ないように見える…」
これ、どないせえっちゅうねん。この上、姉ちゃんが3人
泳ぎまくるんやで。普通考えるか?。たまに、CMのプレゼンの時
とかに、訳の分からんこと言いだすジジイ役員っておるやろ?
「君、富士山の火口からロケットが飛び出すってのはどうかね?」
できるかそんなこと!って言いたなるわな。ワーグナーっちゅうのは
そういうのの、世界一エグいやっちゃ。もちろん、そこは一流の
演出家がいろんなチャレンジしとる。丁度、今もクプファーはんの
やっとるな。ワシも第3チクルス行くで。どや、これでワーグナー
のことちょっとは分かったんとちゃうか?ワーグナーはいずれ補講を行う。
ほなな、今度はブルックナーについて教えたるわな。