【講義7】
よっしゃ。講義始めるで。今回はシューベルトやな。
ワシはほぼ毎晩、飲みに行っとるけど、お前らどうや?
決して目立たんけど、飲み会には必ず声掛けられるヤツって
おるやろ?別段オモロイこと言うわけやないんやけど、
思わず誘てしまうヤツ。それがシューベルトや。
シューベルトは友達が多かった。実は、ここが重要なんやで。
73年に、ウィーンフィルがまだ若きアバドと来日したんや。
ベームと来る前やな。そん時のアンコールで
ロザムンデの間奏曲やったんや。まあ、木管の掛け合いなんか
楽しそうに吹いとった。遊んどるんやな。ワシこれ忘れられんでな。
「演奏する」ちゅうのは“Play”とか“Spielen”て言うわな。
両方とも「遊ぶ」ちゅう意味も含まれとる。
ええか、シューベルトは遊びの精神や。
そんなこと言うたら他の作曲家もそやないか、と思うやろ?
その通りや。けど、シューベルトには端的に出とる。
それも1人でやない。友達と遊ぶっちゅうこっちゃな。
そう思ってアルペジオーネ・ソナタ聴き直してみ。
ワシの言うてること分かると思うで。
ほなな。今度はベルリオーズについて教えたるわな。