ミサ・パンジェィングアのすごさは、ルネッサンスの作曲技法の粋
とも言えるぐらいの技巧を凝らしているにもかかわらず、まるで
太古から自然発生した賛歌のように響くことじゃないかな。ジョスカン
デ・プレという紛れもなく実在した人物の作品にもかかわらず、その
無署名的なたたずまいこそルネッサンスの芸術思潮の1つの頂点を実現
したものだったと思う。