ヘッセを読んで、少し高潔な精神に触れたような気分になってからシュトラウスを聴くと、やはり俗界に戻った感じがします。「老作曲家が死を前に達した透徹した境地」などと評される名曲ですが、ヘッセとは世界が違うなと思います。
ヘッセはナチの同調者だけでなく、妥協した人、屈して共存した人たちをも、後々まで許さなかったですから、そのことから一応「復権」を遂げて間もなかった作曲者や初演者達が、自分の作品を扱うことが不快だったかも知れません。
私が愛聴するのは、やはりポップですが、テンシュテット盤ではなく、ザイフェルトと結婚して間もなくの頃のハイティンクとのライブのエアチェックです。更に速いテンポでキッパリした歌いぶりです。
ポップを色々聴くと、やはり早い死が悲しまれます。