私は小澤征爾の音楽が嫌いである。最近それに気づいた。

 もう何十回と彼のコンサートを聞きに行った。CDもかなりの枚数を揃えている。
 小澤征爾は私にとっと無視せきない指揮者。初めて日本の音楽家の優秀さを世界にアピールした
 偉大な存在。私は彼を理解しようと頑張ってきた。

 しかし、しかしである。

 私は彼の音楽を聴いて一度も心からの陶酔を味わった事がない。彼のコンサートを聞きに行って、
良かった!良かったと家に帰って地団駄踏んで感激した覚えがない。

 同じ日本人指揮者でも、小林研一郎の音楽の方が感激した経験が多い。

 小澤の音楽は美しい。音楽としては申し分ない。聴いていてとても気持ちがいい。

 しかしそれがだから何だというのだ!!

 一昨年のサイトウキナンの「復活」を生で聴いた。白熱した演奏と思ったが、どっか冷めている。
 オケは完璧。
去年。コバケン名フィルで「復活」を聴いた。サイトウキネンに比べると音色は汚い。しかもドン
 シャリだ。しかし、家に帰って良かった良かったと地団駄踏んだのは、コバケンの「復活」だった。
 
 その時思った。小澤が嫌い・・・

 今年からウィーンの総監督となる。同じ日本人として頑張って欲しい。しかし、オペラ指揮者
 として、ベームやカラヤンやクライバーに匹敵できるとは思わない。
 
 何故って、彼の音楽には毒がないから。毒のない音楽がつまらない。私は嫌いである。

 こらからは、悪い男になって下さい。小澤征爾。