60年代、70年代は、グループサウンズとフォークが邦楽の中での若者文化を形成していた。
グループサウンズは、ビートルズの世界的な成功に応じて。フォークはその流れを受け継ぎつつも、
主体的には若者が音楽と言葉で語りかけるメッセージ性の強いものだ。
従って、フォークは、若者文化として形成された為に、学生運動の波と同調した。
その流れは、結局、既存の文化の象徴である『歌謡曲』と対立する。
小室等、よしだたくろう、中島みゆきら、フォークのミュージシャン達は、TVに出演する事を徹底的に拒否した。

話を戻そう。さて、ここで一つ注意を喚起する。
ここで言う体制としての『歌謡曲』と、純粋な音楽的な意味での『歌謡曲』とは全く別であるという事だ。

フォークのミュージシャン達は、体制としての『歌謡曲』に反抗しただけであって、音楽的にはそのまま『歌謡曲』を
引きずる事が多々あった。よしだたくろうの『旅の宿』などもその例として挙げられるだろう。