>>290
横入りレスで恐縮ですが、
実際、バロック時代以降のクラッシック音楽の演奏で、純正律が使われることが
殆んどありませんので実例に乏しいのですが、「トーンホールやピストン機構をもつ
管楽器で、純正律を再現すること」が果たして可能かどうかを考えてみるのは面白い
ことだと思います。
 例を出すのが適切かどうか分かりませんが、ルネッサンス期以前の古楽のCDで、
ピタゴラス音律で演奏されたものがありまして、解説書によると、管楽器の場合は、
自然倍音列に従った純正5度(4度)の出せる時代楽器をわざわざ特別誂えして
(それがオーセンティックな時代考証に基づいているかどうかは疑問ですが)
演奏されているようです。ピタゴラス音律でそうした演奏が可能であれば、
同様の方法で、むやみに転調さえしなければ純正律の演奏というものも可能かも
知れません。
 また純正律は、現在では専ら現代音楽でよく使われているようですね。
シュニトケ、ハリー・パーチ、ルー・ハリソン、ジョン・シュナイダーらが、
楽器を改造したり、特殊な調律法を駆使した純正律の曲をどんどん発表しておりますが、
こと管楽器となりますと、私の知る限りではラリー・ポランスキーが、純正律用に
改造したか特別誂えしたホルンのための曲を書いてまして、実際CD化されています。
 …こうした実例を鑑みると、管楽器でも純正律の演奏が出来るでしょうし、
そのような楽器による演奏をもっと気軽に聴いてみたいものです。
よって私は「可能である」ほうに期待を寄せたいですね。