西本智実さんロシア国立ボリショイ交響楽団首席に
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0020名無しの笛の踊り
NGNG事の発端は劇場の老朽化による改築からはじまった。
ところがソ連がなくなり、一応ロシア三大国宝に指定されたものの、
とにかく先立つものがない。
そこでラザレフは西側にも多少コネがあったので、
オケ公演、歌劇場公演、バレエ公演、そしてエラートとの録音契約の取り付け、
と、とにかく使える手はすべて使ったんですよ。
オケが2年続けて来日したりしたのはそのためだった。
ところがこの指揮者の強引なやり方がやはり敵をつくってしまい、
ついにボリショイ当局と衝突してしまった。
そのため95年の来日引越し公演は指揮者が総とっかえの大騒ぎとなってしまった。
こうしてラザレフは引越し公演にも参加できす辞任。
反ラサセレフ派は最初喜んだが、すぐ金銭上苦しくなった。
この後、派閥抗争、資金繰りの行き詰まり、そして劇場の衰退へと発展した。
昨年、ボリショイは監督にロジェストヴェンスキーをなんとか就任させたものの、
あまりの内部の酷さにあっという間に退任してしまう始末。
劇場がこれだから当然オケもガタガタ。
バレエもキーロフやマールイに勢いをとられて元気なしという状態。
これはいいかせぎである日本に「ボリショイ」が来ない理由のひとつなんです。
来ないというより、呼ぶ気になれないといった方がいいかもしれません。
現在監督は38歳のヴェデルニコフ。彼もかなり厳しい状況でうけたみたい。
(ヴェデルニコフは今年7月ロシア・フィル[旧文化省]と来日。このオケも死んでた。)
オケを引き受ける若手中堅がロシアにもういない。
そういう状況へ西本が行くわけで、
いわばパーフェクストームの中につっこんでいくようなものなのです。
これが貧乏くじとよんだ理由です。
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