●振るほど深きシュトラウス 演奏後に聞く

1日の演奏会終了後、小澤さんは、朝日新聞と単独会見した。

−−手ごたえはどうでしたか。

中国生まれの日本人である僕と、ウィーンの音楽家が一緒にシュトラ
ウスを演奏した。素晴らしいことです。僕はウィンナワルツやポルカ
の専門家じゃないですが、オーケストラは全面的に協力してくれた。
「血」のなせる技といいますか、彼らは自分たちの音楽を大事にして
いますね。あのぐらい一生懸命だと指揮者みょうりに尽きます。

−−オーケストラにはどんな注文を?

僕の場合は指揮で見せているから、言わなくてもわかるところもある
んですよ。彼らとは長いつきあいですし。

シュトラウスは、一見単純そうだけれど、ユーモアにあふれていて、
物語性や構成もしっかりしている。振れば振るほど深い音楽だとわか
ってきます。神髄がつかめたかどうか、まだわかりません。

−−9月からはウィーン国立歌劇場の音楽監督ですね。

正直なところ、始まってみないとわからない。ただ、モーツァルトは
たくさん振るでしょうし、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」
「エレクトラ」、ワーグナーも少しは。ベートーベンの「フィデリオ」、
ベルクの「ヴォツェック」なども含め、プログラムが決まりつつあります。

−−新機軸は?


子どものための音楽会をしたい。歌劇場で舞踏会をした翌日、客席を
外して板敷きにした状態のままで、料金はなるべく安く。03年か
04年を考えています。