【追悼】朝比奈隆 第2楽章
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私はかなり遅い目のテンポをとり、広間の残響と均衡をとりつつ演奏を進めた。
十分な間合いを持たせて第二楽章の最後の和音が消えたとき、
左手の窓から見える鐘楼から鐘の音が一つ二つと四打。
私はうつむいて待った。ともう一つの鐘楼からやや低い音で
答えるように響く。静寂が広間を満たした。
やがて最後の鐘の余韻が白い雲の浮かぶ空に消えて行った時、
私は静かに第三楽章への指揮棒を下ろした。
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