ちょうど去年の今頃、サントリーホールでリの弾くコンチェルト聴きました。音が
きれいだし、3楽章が華麗で特に良かったです。この手の、コンクール優勝直後の若
い人にありがちな、終楽章だけ良くて、1楽章の第2主題や2楽章などのカンター
ビレに魅力が無いなどということもなく、さわやかな歌心も感じさせてくれました。
ところが何を血迷ったか、アンコールに小さな曲を4曲も弾いたのです。それこそ
まさしく音楽性を問われるような曲を。それがことごとく駄目!最後の4曲目は
まだましだったかな?ここで言う駄目というのは、ミスとかそういう事よりも、音
楽の中身の問題、そしてアンコールというスィテュエーションの問題。エネルギッシュな
大曲の後に、聴衆をホットさせるような淡い叙情を湛えた演奏をして欲しいところ。
また、そんな曲を選んでいるのだから、非演奏会用練習曲のように乏しい表情
で弾いて欲しくない。(表情って、顔のことじゃないですよ。)それと、最後にコン
ミスの手を引いて帰ったのだが、アンコールの悪印象もあいまって、ふてぶてしく
感じて好感が持てなかった。コンチェルトはある程度指揮者が音楽を作ってくれ
るということがあるし、次は是非リサイタルを聴いてみたい。それからもう一度判
断してみようと思う。CDは参考程度にしかならない。ここでは、コンクールの舞台裏
とかCD業界の思惑とかという話は、敢えて省いた、単純に一人の聴き手としての感想
に留めました。