(前回までのあらすじ:「モーツアルトとブルックナー」を読んだオレは、クナのブル8の発売日
にLPをゲットし、家に帰って早速聴いてみた)
第一楽章はなかなか良いと思ったが、曲が進むにつれて何だか変だと思うようになっていった。
アダージョは重苦しい演奏で、天国の音楽からは遠いように思えた。でもまあいいや。
U野もクナはアダージョは良く無いって言ってたし。
さあ、期待の第4楽章!
しかし、展開部まで来ると、絶望感が期待にとって替わった。
カサカサに乾いた音、不自然なテンポの動き、そして何より疲れたような足取りの重さ。
一体、これがブルックナーの神髄なのか?
U野のライナーノートを読むと、そこにはレコ芸や著書よりも更に過激なことが書いてあった。
曰く、音楽を聴くうえで何より大事なのは「直感」であり、正しい直感を持つものの判断は一致する
という。さらに、得体の知れない坊主の言ったことが引用してあった。
「視えるものには視えるのです」。
その時、オレの頭に天啓のようにある考えが閃いた。
「おかしいのはオレじゃない。U野と坊主だ!」