宇野の評論は80年代の初頭からずっとみているよ。でも利用しよう
なんて発想はでてきたことないな。彼のスタンスはそう変わって
いないけど、小物で信者なんかはいなかったよ。それでも、
レコ芸の人気投票では4番目くらいだったか。当時は故大木正興と
同じような感じで、ちょっと変わった白髪好みの評論家という
程度の認識だったね。そうヘンなことも言っていなかったし。
しかし、新書のガイドをいくつか発売した途端に新興宗教の
教祖みたいになって、彼の趣味がこの国の趣味に影響を与え
出したのに驚いている。時代の流れとは思えん。
確かに宇野を楽しめないやつは度量がないんだろう。しかし
取り越し苦労だったらいいんだが、宇野の悪影響を心配するんだ。
クラシック界の新興宗教の教祖を放っておけばいいのか、笑って
すませばいいのか、怒るべきか。私はずっと笑っていたけど、最近
は後者だな。だって、発売元への影響力は看過できない。例えば、
ブロムシュテットのCDが廃盤になって、クナパーツブッシュや
メンゲルベルクのCDがどかどか出るというのは、やっぱり変じゃ
ないかと思んだがね。