ここはクラシリ株式会社の会議室。営業部の会議が開かれている。

木野社員は会社の経営に不満を持っているらしく、内規がおかしいだとか社員のモチベーション
が良くないなどといつも不満をこぼしている、鈴木部長は中途入社ながらも、欲しい物はどんな
ことをしてでも手に入れるどん欲さから、ドロドロした人脈を築き、社員からは「組長」と恐れ
られておいる。彼の無言の圧力は社員を萎縮させ、何事も意見させないぞという威圧感を漂わせ
ている。

今の鈴木部長の最大の関心事は、木野社員を黙らせ、あわよくばクビにすることだ。しかし木野
は内規違反を微妙に避け、またなかなかしぶとく、クビにする口実をつかめない状態だ。事実、
鈴木の腹心の部下である医学博士号を持つ毒田を使って木野を追い出そうと計画を持っていたが、
毒田は新入社員の教育中にキレ、刃傷沙汰を起こしてしまい懲戒解雇となってしまったのだ。

まず鈴木は今回の会議の場で、木野の主張を完全に無視しようと考えた。しかし木野の声は大き
く議事に意見をはさみたがる。しかも鈴木部長にとっては耳の痛い話ばかりである。鈴木はプラ
イドが高く、ヒラの木野ごときには譲歩したくないし、木野相手にムキになっているようには見
せたくないのである。かといって、鈴木の信頼している部下である黒熊代理や田吾作課長は弱腰
で当てにならない。

鈴木は田州辺田係長に話しかける、木野のいる目の前で。「木野はもういらない。これからはも
う木野の発言を全部無視することとしよう。実は社長に木野を解雇するようにお願いしてあるん
だ」田州辺田係長は最近は鈴木の太鼓持ちで持ち上げられてきた幹部候補である。「わかりまし
た、私からも社長に木野の解雇を直談判しておきます」すかさず答えた。議場には木野もいるが
鈴木は一切木野から視線をそらせたままだ。

木野は必死に抵抗する。「俺の意見のどこがおかしいんだ!俺はすべて会社のことを考えて発言
している。このままでは、そして鈴木のやり方では会社は駄目になっていくんだ!」しかし鈴木
の気持ちは変わらない。それどころか木野への憎悪はメラメラと激しくなっていくのであった。

さて続きや如何に??