>>43
ムラヴィン盤はいま持っていませんが、あの強烈で濃厚なロシア奏法はいまだに
耳の奥に焼きついてます。あれなら音量以前の問題としてイヤでも目立つでしょう。
録音時の細工というのもたぶんしてないと思います。
中間部の短調のソロに続く金管合奏の恐ろしい響きなどからしても、
トロンボーンのソロだけを機械でいじった風でもなさそうです。

一般論として、トロンボーンが自分の音を単に「聴こえさせる」だけなら比較的簡単です。
バストロなので微妙に楽器が違うのですが、ヴァント/BPOのブル5終結部のように、
全楽器fffのトゥッティの最中でもその気になれば突き破れるのがトロンボーンです(藁
ただ、シベ7のソロで「音量」を追求するトロンボーン奏者はあまりいないと思います。
ていうか楽譜の指示も「poco f」です。このクライマックスに「poco f」というのですから、
どちらかといえばむしろ「吹きすぎ禁止」というニュアンスなのかもしれません。
実際にはffで吹かないと客席に届かないのですが、「トロンボーンのff」から連想される
バリバリの音とか威圧的な荒々しい表情とかはここでは避けるべきなのでしょう。
音量的にはffだけど「ff」をあまり感じさせないというか。言葉で言うのは難しいですが。
トロンボーンはどうしても「力」がストレートに客席に向かうので、難しいですね。
こういうノリはむしろホルンの方が得意かも(ブラ1の第4楽章とか)。

セーゲルスタムの実演はまったく聴いていないので何とも言えません。スマソ。
デンマーク国立放送響との録音では非常に力強く伸びのある響きで、
あのトロンボーンはいろいろ聴いた中でも特に素晴らしいと感じた演奏の一つですが。。。

あと、ベルグルンド/ヘルシンキは、どうも2人で吹いてるようにも
聴こえるのですが(断言はできませんが)。