ギオーネのRAIトリノ放送録音盤がいいセン行ってる。
蝿がとまりそうなギオーネの指揮もチーニャのトゥーランドットの
異様に深い歌いまわしにピッタリ。チーニャは声の鋭さは二ルソンには
及ばないものの、スケールでは歴代トゥーランドットでも1,2を争う。
しかも天然記念物的オリジナル・イタリアのトゥーランドットならではの
マイルドな暖かみが終盤に生きてくるので通しで聴いても無理が無い。
メルリのカラフも若干声が重いものの高音の伸びは流石(2幕の謎解きの
場の終盤の高音の音下げたのは何故?出ないわけ無いはずなんだが…)
特筆すべきはまだデビューし立てのオリヴェーロのリュー。確かに
カバリエは美声ではナンバー1だし、オリヴェーロの声なんてそれに
比べるとまるでノイズ音のような奇妙なビブラートがイタい。でも
集中して聴くと歌いまわしの変化のつけ方と声の振れ幅の大小の
レンジの広さが絶妙で、聴いてて健気さがひしひしと胸に伝わる。
恐らく演技力でオリヴェーロに敵うリューは未だ存在しないような
気がする。