>>143
結果的にクレのアレグロが遅く感じ、アダージョが早く感じるという意見は
クレの美学の本質を捉えているのでは。アダージョでも関係無く遅い表現(まあ
早いとか遅いって何?とこの際問わないでほしい)が多いチェリとの違いがわかる。
やはりクレは多時間的であろうと、時間が止まったような感じであろうと何だろうと
音楽は総体としてどこかへ向かっている。絶対的な進行の歩みを大きなパルスの上に
より小さいテクスチュアが求めるパルス。それは天体の運行を思わせる。クレを聴いて
他の指揮者から聴くことのできないおそろしいまでの神秘性はほとんど
神学的、いや天文学のような佇まいを呈する。クナも神秘的だがもっと朗々としていて
疲れない。