●ワーグナーの楽劇●
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0634クリングゾル
NGNG提出された、ワーグナーの試験用の作品が存在した。それがこの「大王」のフランス語初演の形を
伝えているという有力な説がある。ウージェーヌ・スクリーブの台本はもともとオットー・ニコライに
依頼されるはずのものを、ニコライが拒絶したため、マイヤーベアーの推挙によってワーグナーに
白羽の矢が立った。しかし最終的にワーグナーの補筆はスクリーブの原作とは大きく隔たった
ものとなって、原典の5幕は4幕に短縮され、登場人物の名前もラウール→ジョセフ、ユージェニー
→マルグリットと変更された。初演はモレルのジョセフ、ギュイマールのマルグリートで、1841年に
オペラ・コミークで行われた。上演に当たり、長すぎるとの劇場側の判断から第一幕が削除され、
代わりにコラール「キリストは死の縄目に」を変奏した短い導入部が置かれた。これはマイヤーベアの
「ユグノー」の序曲をぱくったものとして、後々まで論争になってしまう。
一方ワーグナーは、ドレスデン宮廷の求めに応じて、ドイツ語の台本による4幕版を同年の暮れには
完成し、これは翌年の始めにドレスデンで試験演奏された。これは完全上演ではなく、劇場側の
判断により、抜粋上演となった。
この草稿は1945年のドレスデン空爆で失われてしまったが、最近プリンストン大学の図書館で
断片と見られる草稿が発見された。
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