シェーンベルクのop.11の2曲目だったか、かつてあの曲の左手をあれほど輪郭の
はっきりしないように演奏したピアニストは聴いたことがない。 そして、輪郭が
不明瞭なままに提示された音楽からは、底知れない闇の世界が口を開いていた。
これに比較すると、ポリーニはこの曲をあまりにクリアに弾き過ぎている感じだ。