例えば,シュトックハウゼンの《グルッペン》では,三つのオーケストラが
三方に配置されていて,クライマックスでは金管が同じ和音をバーッと投げ
合う,これは,ドイツ的メガロマニアと言ってはいけないかもしれませんが,
ある種の権力意志に裏付けられたスペクタキュラーな空間体験,徹底的にエ
クステンシヴな空間体験です.シュトックハウゼンはそれでも満足できない
ので,弦楽四重奏団をヘリコプターに乗せなくてはいけないとか,可能なら
宇宙空間まで出て行って音楽を奏でたい,それこそシリウスまで行きたいと
かいうことになるのでしょう(笑)