ライカの魅力について語ろう!その六
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0362名無しさん脚
02/01/30 19:51ID:Sq8rdybPカメラに報いてもらおうと思っては、だめ。
カメラのあるがままをそのまま受け入れて、それが何故、どうしてそう
なっているのかを暖かく想い巡らさないと、ドイツ駄機群の面白味は
判らないですよぉ。だってドイツ駄機群って、ほんとうにチープでダメ
ダメなカメラがいっぱいなんですもん(笑)
そのくせレンズ交換式になってたり、ファインダーが複数ついてたり、
カメラ店を訪れたお客の目を惹きつけるために、たとえ中身がダメダメ
でも外見だけはいかにもハイスペックなふうを装う、ある意味詐欺的な
部分もドイツ駄機群の魅力なんです。
・・・で、もう元々がそんなだから、道具としての質感だとか、意外なまで
の良い写りなんて絶対に期待できないんですよ。
だから、報われることをこちらからは求めない無償の愛を投じることが
できなければ、ドイツ駄機群を楽しむことも出来ないんです。
じつは私にとってのM型ライカというのも、ある意味そうした駄機愛好
に繋がる部分があるんです。
もうライカ判カメラの将来はSLRとなることが誰の目にも明らかだっ
た1954年。そんな時代に登場したM3型は、ライツ社のコンタックスへ
のトラウマが一気に爆発したかの様なカメラでしょ。
大型で複雑なコンタックスよりも、更に複雑怪奇なファインダーを持っ
たM3型は、バルナックの後継機というよりは、むしろコンタックスII
の後継機種というのが相応しいのではないかと私には思われてしまう。
ライツの狂気、M3。バルナック型のシンプル/コンパクトを捨て去り、
道具として求められる以上の全てにオーバースペックな精度をもって作
られたM3型は、道具ではなく機械工芸品として、ドイツ工業史に燦然
と輝くコンタックスを超えようとした、エンジニア達の狂気故の「作品」
であると、私には感ぜられてしまうのです。
なんにしても、マトモな成り立ちのカメラとは思われんのですよね(笑)
M3より後のM型たちは、その目的を達してしまい企業として我に返っ
たライツ社が、無駄な「作品」から、現実的な「道具」へと徐々に転換
を図っていったものなのでしょう。
それ故に現在のM6TTLにM3の「狂気」を求めても無いものねだり
にしかなりませんが、その代わりにM6系には実用的なTTLメーター
が装備されています。更にM6AEかM7かは存じませんが次期新型機
は絞り優先AEを装備しているとのもっぱらの噂ですよね。
で、その「狂気」と「道具」との狭間の、どの辺りに自分との接点を求
めるかが、ユーザー毎の好みによっていろんな型の中から選べるのも
ライカの魅力の一つと私は思っているんですけれどもね。
M3の発売そのものについては、当時SLRの発売を遅らせてM型を
優先したことは間違いだったのではないか、という説に私は頷けるもの
を感じます。それがツアイスのコンタレックス開発の遅れとともに、
後の日本製SLR群への対抗機種の不在、という状況を生み出したので
すから。
しかし結果的には、ライツ社の狂気が生んだM型ライカの存在こそが、
日本製にはない独自の高級RF機として、ライカのブランドを残したこ
とも事実と思います。
ライツ社がもしM型ではなしに、ライカ判カメラの将来を見越して
ライカフレックス一本で勝負をしていたなら、当初はコンタレックスと
供に高級機として君臨できたとしても、やがては怒涛の如く押し寄せる
日本製SLRの群に飲み込まれ、消え去っていただろうとも、私には
思われるのです。
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