>>150
先ず、手持ちの多灯は迷惑であるという事実を認識していただきたい。
使用するときだけとは言え、広げればけっこうな大きさになる機材は
混雑した会場では邪魔以外の何物でもない。
また多くの、とりわけ女性コスプレイヤーが指摘するところによれば、
手持ち多灯システムは事情を知らない一般人にとっては得体が知れないため、
往々にして見る者の不安を煽るという。
である以上、被写体たるコスプレイヤーもまた不安を感じているのは
間違いないところである。
したがって彼または彼女の表情は、どう繕ったところで不自然なものになろう。
例え陰影を完璧に操ることができたとしても、被写体の表情が「死んで」いては
その写真は佳作たりえない。
であるが故に、僭越を承知で申し上げる。
手持ち多灯システムを捨てたまえ。
元来、多灯システムとはスタジオなどの管理された状況でこそ効果を持つもの。
コスプレイベントというスナップ的状況での運用には多くの無理があろう。
使用するストロボ関連機材は市販のブラケットやバウンサー程度にとどめ、
その場の光を活かす方向に研鑽を積まれてはいかがか?
例えばTFTや晴海の窓際。日光の強さや方向を見極めれば、フラッシュ撮影など
お呼びもつかない柔らかな光線の下で撮影ができることをご存じだろうか?
晴海のホールドア付近では白熱灯的な光を活かした撮影ができるし、
コートメダリオンの外壁付近も光がまわる。
一口にイベントと言っても、会場や天候、時間帯によっては素晴らしい自然光を
得ることが出来る。それをあなたはご存じなのだろうか?
私にとってみれば、そうした素晴らしい状況に背を向け人工光に固執するのも
不可思議だし、好き好んでモデルの不安を煽るが如き行動をとられることも
理解に苦しむ。
自分の心情を曲げない一途さは言うまでもなく美点だが、他人の忠告を聞かぬ
態度はその長所を台無しにし、ただの偏屈にしてしまう。
私の言もまた余計な代物かもしらぬ。しかしながらもし、わが真意を汲まれ、
幾ばくかでも今後の糧にしていただけるのであればこんなに嬉しいことはない。