「トナミ運輸」
内部告発と報復
1974年、元社員の串岡弘昭は運輸業界のヤミカルテルを公正取引委員会に内部告発したが、
上層部は報復人事として月に3回も転勤を強要、仕事らしい仕事を与えず、32年間、
空き地の草むしりを主な業務として命じた。
また社外ではヤクザによる脅迫を行った。
串岡はそうした不当要求に応じず、2006年9月20日、60歳で定年退職した。

また、串岡は2002年1月、内部告発に対する報復として不当な処遇を受けたとして、
トナミ運輸に4800万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。

会社側は「本人の適性を考慮した結果」と争ったが、
裁判は串岡の主張をほぼ認め「原告の内部告発は正当な行為であって、法的保護に値するというべき」
「被告は、内部告発に対する報復として長期間にわたって原告に不利益な取り扱いをしたといえる」と判決。
会社の主張を退け、2005年2月、被告「トナミ運輸」側に1356万円の賠償支払いを命じた(富山地判平成17年2月23日)。
また、判決の後「判決要旨」を読み上げた(判決要旨の読み上げは異例なことである)。

串岡へ退職を強要するにあたり、串岡の自宅へ「ヤクザの若頭」を名乗る者が訪れて脅迫したとされる