もののけ以後なんて、一般観客が喜んでいても、濃いアニオタは毎回
「いいから早く死ね」という扱いでした。公開当時の発行物を見てもらえば
どれだけヒステリックな否定論が飛び交っていたかすぐに見られます。

でも、さんざん叩いていた評論家もライターも、大好評大ヒットとなると
一年もたたないうちに手のひら返して「俺は以前から好きだったんだよ」
「見るたびに新しい発見がある」なんて言って自分が悪罵の限りを
尽くしていたことなど忘れたようなふりをしている。

だから30代くらいの人は「昔の作品は誰からも絶賛されていたけれど、
もののけ以降から評判悪くなった」と思ってるかもしれないけど、じつは
ラピュタの頃から、いや、ある意味カリ城の頃からずっとそうなんだよね。
黒澤明が戦後すぐの「酔ひどれ天使」「野良犬」の頃からずっと賛否両論
だったのとそっくり。

高い木は風当たりも強くなるじゃないけど、時代を画す傑作に対しては
必ずボロクソに叩いて、ついでに他を持ちあげる勢力が現れるものなのです。