こうの史代が原作のあとがきで書いたように、この作品にまつわるすべてが奇蹟なんだ。
皆いずれ年老いて死ぬし、死んでしまえばすべては消え去ってしまう、一人の人間など世界の片隅のちっぽけな存在に過ぎない。
でも、生きている時間の中で奇蹟と思える瞬間があって、その瞬間に誰かと一緒に立ち会うことができる、同じ気持ちを分かち合うことができる、それが「愛」なんだろうと。大げさだと思うならもう一回原作読み返してみなよ。
一緒に同じ花を見て、美しいという気持ちを分かち合うのが「愛」だと北山修は言ってたじゃない。「花は咲く」って作品を片渕監督&こうの史代で作ったじゃない。どこまで意図していたか分からないけど、今になってすべてが繋がってきたんだよ。