神木くんはこういうの暗唱できそう

その瞬間、永遠とか、心とか、魂とかいうものがどこにあるのか分かった気がした。
13年間生きてきたことすべてを分かち合えたように僕は思い、それから次の瞬間、たまらなく悲しくなった。
明里のそのぬくもりを、その魂を、どのように扱えばいいのか、どこに持っていけばいいのか。それが僕には分からなかったからだ。
僕たちはこの先もずっと一緒にいることはできないと、はっきりと分かった。
僕たちの前には未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、どうしようもなく横たわっていた。
でも、僕をとらえたその不安は、やがて緩やかに溶けていき、あとには、明里の柔らかな唇だけが残っていた。
その夜、僕たちは畑の脇にあった小さな納屋で過ごした。古い毛布に包まり、長い時間話し続けて、いつの間にか眠っていた。
朝、動き始めた電車に乗って僕は明里と別れた。