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この惨状は何かの始まりではなく、ひとつの終焉だった。夏以来、密かに進行してきた事態の、これが終結点だった。 
十月四日、深夜。すでにその日、糸守と呼ばれるその集落が近隣一千ヘクタールにもおよぶ山林を巻き込んで消滅することは、半ば決定していたのだった。