ついに始まったEVO2016決勝トーナメント
数々の敵を倒し勝ち上がってきた強者達の中に、大今の姿があった
大今の実力を疑う者は最早おらず、誰しもが復活の“O”を認めていた
“平成の侍”の異名を持つこの男を除いては

“侍”力丸は、自らの詰めの甘さを恥じていた
あれだけ堕としてやった男が、まさか決勝トーナメントにまで勝ち上がるとは思ってもみなかったのだ
傷ついた誇りを再び取り戻す為には、配信台での全世界公開レイプしかない
そう考え家を飛び出した力丸は、太平洋をバタフライで横断し、家々を薙ぎ倒しながら陸路でラスベガスに向かっていた
そうして、ラスベガスの砂漠に辿り着いた時、力丸の前に一人の男が立ちはだかった

「こくにぃ!?こんなところでどうしたんですか!」
力丸の問いに、勝久は仁王立ちの姿勢のまま答えた
「なにがどうしたんですか、じゃ!たわけ!お前の目的は分かってる」
「なら話は早いですよ。そこをどいてください」
「これ以上あいつを堕とさせやしない。大今は、俺が守る」

その時、ズンッという音がした
勝久がいやーと驚く暇もないまま、力丸の光速の抜刀術が勝久の肛門を貫いた

「お前ごときが俺を止められると思ってんじゃねーよ。馬鹿じゃねーの。不愉快だわ」

既に勝負はついていた
力丸の刀は、勝久の肛門を貫き、直腸を突き破り、全身の内臓をもんじゃにした
既に瀕死の身となった勝久は、息も絶え絶えにぼそりと呟く

「たわけが……」

力丸が異変に気が付いた時には、手遅れだった
その瞬間、勝久の全身の穴という穴から“キーマ”が噴出された
勝久がこの時の為に溜め続けたキーマは、力丸の圧倒的なパワーによって圧縮され、行き場を無くしたキーマのエネルギーはラスベガスの砂漠を飲み込むほどだった
既に勝負はついていた
キーマの衝撃に飲み込まれながら、力丸は断末魔を上げる

「自爆なんかしてんじゃねーよ!馬鹿じゃねーの?!うおおおおおおおおおおおおおおおお」
「俺は正義を果たした……大今、後はお前次第だ」
「優勝は、大今ああああああああああああああ!」

時を同じくして、ラスベガスの会場は熱狂に沸いていた
最大のライバル梅原を撃破し、EVO2016を優勝した大今に、会場中の観客達が駆け寄っていく
大今は涙を流しながら、握手をし、友人達の祝福を受け入れた
だが大今は、無数の観客達の中から、自分が堕ちた神と言われていた時代も支えてくれた唯一の友の顔を、いつまでも探し続けていた