山本寛オフィシャルブログ
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君の名は。

でも一点だけ、些細な批判になってしまって、大炎上を期待している人には
申し訳ないけれど、彼の「作画コンプレックス」にだけは、一言言及しておいていいと思う。
彼は、アニメーターとしては最優秀ではない。
『ほしのこえ』からずっと、彼はその「作画力」に苦しんできた。
それを補うに余りある、背景美術(と撮影)の力、言わば「背景力」で、彼は伸し上
がり、名声を得た。
「新海節」とはイコール「背景力」、それは誰もが認めるだろう。
ただ、彼の「背景」への注力と「作画(芝居)」への敬遠ぶりは、誰の目から見ても
明らかだったはずだ。
その彼の「コンプレックス」が、一気に解消された。
田中将賀と安藤雅司、これ以上ない「作画力」が、彼のもとに集まったのだ。
僕はこの作品は、彼がようやっと「ジブリに追いついた」作品だとも捉える。
追いついたも何も、「ジブリ」の力を思いっきり借りているのだから当然の話だが。
それは素直に、単純に「羨ましい」。
しかしその「作画力」を、十分にコントロールできていたかは、ちょっと疑わしい。