>>863
人なんて理由なく存在するのが当然だから、
もちろんそれは世界内での存在理由ではなく、作劇的、メタフィクショナルな視点から答えればいいんだよね?

まず、実はそもそも固有の存在理由があるんだがそれは後述するとして、
「不要に思える」キャラクターがいるときの存在理由例を一般的に上げてみよう
…すでに>>864-865当たりで簡潔的確に指摘されてるけど、せっかく長文書いたので

(1)カメラである
即ち、メイン登場人物がその世界内でいかなる存在かを説明するためのアクティブセンサーである
「なに寝ぼけとんの? ご・は・ん! 早く来ない!」「お姉ちゃん、おーそーいー!」
と抗議させることで、この人物は日常的に寝坊で、妹にさえ起こされるということがわかる
そうではない異常事態であれば、心配されたりの描写に変わるわけだ
その後、屋外ではしっかりしている様子を描写することで、二面性へと人物造形を深めることもできる

(2)モブである
即ち、キャラクターのヒーロー性・ヒロイン性を際立たせるための、平凡で標準的な人物
例えば、取り立てて神事を嫌がらないことで、町を抜け出したいヒロインの孤独を強調する
ちなみに、これは別のモブの話だが、「美人姉妹」と言わせることで、ヒロインの美しさを説明すると同時に、
それが異常で特殊なものではない、「比較的美人だが、どこにでもいる普通の少女」と、
設定の微調整をすることもできる

(3)アナウンサーである
即ち、メインキャラクター等には既知だが観客には未知の情報の説明を促すための人物
「へ?糸はしゃべらんもん」と抗議することで、組紐や繭五郎の説明を引き出したり、
「お祖母ちゃあん。なんでうちのご神体はこんなに遠くにあるのぉ?」と抗議することで、
現在ご神体に向かっている状況であることや、そこまで行くのが大変であることを説明する

(4)マスコットである
いるだけでなごむ。特にシリアスな物語においては重要なエッセンス

(5)道化である
一般的な用語、ふざけて笑われる人の意味ではなく、シェイクスピア文学等における、
メインキャラクターの本質を突いたり、茶化したり、客観的な視点から造形したりするもの
人物が胸を揉んでいるだけではいやらしいが、「なにしとるの?」と冷ややかに評価させることで、
それをユーモアに転化させることができる
より高度な使い方では、「軽く茶化すことで、観客から致命的に茶化されることを防止する」という役割も果たせる
例えば、「口噛み酒をいっぱい作ってさ、東京行きの資金にしたら!」と提案することで、
「それが一般的に性的な妄想に繋がることは自明であるが、自明ゆえことさらに揶揄することは野暮である」
という空気を作り出すことができる
長々と書いたが、平たく言えば「突っ込み」

…なんかこれだけで十分な気がしてきたので、固有の存在理由は今は省略しておく