東浩紀(筑駒→東大卒) 君の名評

新海誠「君の名は。」については、昨晩の突発生放送(タイムシフトなし)で言いたいことを言ったので、詳しく書くのはやめました。 新海さんの集大成で最高傑作だと思います。ぼくは文句ありません。
しかしセカイ系の集大成なので見るひとは選ぶでしょう。それに尽きるかと思います。

ひとつ繰り返しておきたいのは、あの作品は運命の相手と結ばれる作品では【なく】、なぜ人々が運命の相手がいると思い込んでしまうのか、その理由こそが語られた作品だということです。
この読みの背景には「ゲーム的リアリズム」があるのですが・・でもこれもツイッターでは説明不可能ですね(笑)


隕石によって糸守の住人たちが死なず、主人公たちが互いの名を忘れたまま出会う世界を基準となる現実とみなすもので、
要するにこの映画全体を遡行的に生み出される条件法過去(可能世界)のファンタジーとして読むという路線

いっけんアクロバティックな読みですが、たぶん新海さんの感覚ということではそんなに外してないと思います。
「3.11以後の映画」という読みでも整合性が作れますしね(とはいえぼくはこの映画はあまり3.11に絡めて読んでも生産的ではないと考えますが)。

運命の相手なんていないんですよ。ただ「運命の相手がいるはずだ」という感覚だけがある(これはもっているひとともっていないひとがいる)。
そこから遡行的に見いだされるファンタジーがセカイ系の本質です。