「大今さん!!」

「やめろ!MOV!」

MOVの腕を振り払って大今が突然絶叫した。
しばらくの気まずい沈黙が流れた後、大今はゆっくりと振り返って、一言だけ呟いた。
「力丸が、日本で待ってる」

そして、大今は会場の出口へ向かっていった。
大今のズボンには腸液と思われる大きな染みができていた。
彼は遠い所へ行ってしまった。もう二度と、こっちの世界に戻ってくることはないのだ。
MOVはそう悟り、静かに涙した。